Minor CP PC、携帯共通ブログ
連絡用と銘打った生存確認用ブログ。最近は携帯からのジャンプ感想板になりつつあります。
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も、モーニング!!@モニネタバレ
あと作業ほっぽいて書いてた妄想文を折りたたんどきます。ピクシブにも上げてきたし、なんか勢いで書いた時期モノなので、ブログでいいかなと。
相変わらず八谷が暑苦しくて、川崎みんな可愛くてほんと楽しみです。ネルソン監督のアンテナ(指)もバリ3で安心したよ!
あと年長組に弄られるクロが可愛かった。スギなら文句ないってのも可愛いよなぁもう。
「えっ!明日、村越さん欠場っすか?」
個人練習で使用したボールを拾い上げていた椿は、そのままの体勢で達海を見上げた。薄暗いピッチに生ぬるい風が吹く。咥えていたアイスを齧りながら達海が頷く。
椿の腕から、ぽとりボールが落ちた。
「大事を取って安静にさせようと思ってね」
達海は、まるで何でもない事のように飄々と告げた。事実、彼にとってはそうなのだろう。長いシーズン、一人の選手だけに頼りきっていては戦い抜けない。
汗を吸ったシャツが、じっとりとまとわりついてくる。湿気を含む空気が急に重く感じた。椿の目に、芝に転がったボールが映る。
明日このピッチに村越はいない。村越だけでなく、緑川も堀田もだ。
「つーことだから。椿、頼んだよ」
「……っス」
にひっと口端を上げた達海に、椿は頷いた。そうだ、こんな時こそチームの力にならなければ。そう神戸戦で誓ったじゃないか。村越の分まで頑張るのだ。
不安な気持ちを吹き飛ばすよう椿はプルプルと頭を降った。バシッと両頬を叩いて気合いを入れる。自分の考えに没頭している彼は、その仕草を達海がニヤニヤしながら眺めているのに気がつかない。
「川崎には前回の借りがあるしね。明日は勝とうぜ」
「うすっ!」
前回はあまり調子が良くなくて、八谷に悔しい思いをさせられた。村越とジーノの不在も大きかったけれど、自分の不甲斐なさを思い知った試合だった。次こそはもっと思いきったプレーで。そこまで考えて、椿は重大な事を思い出した。そういえばあの時、村越の代わりに自分がキャプテンマークを着けたのだ。
「あの、監督……明日のキャプテンって……」
いやいやまさかな。あの時のキャプテンマークは囮だ。まさか達海も同じ手は使わないだろうし、次もって事はないだろう。そうは思いながらも椿の背に嫌な汗が流れる。
だって監督、なんだか楽しそう。
「あれ、なんか期待しちゃってる?椿、キャプテンやりたい?」
にしし、と達海は意地の悪い顔でこちらを見ている。絶対遊ばれてる!分かってはいるけれど、椿には逆らう術などない。
「まっ、まさか!無理っす!!ムリムリ!!」
椿は勢いよく首を振った。それはもう、先ほどの比ではないくらいに。
焦る椿に、達海はますます楽しそうな顔になる。
「えー?そんなに否定されると、かえって気になるなぁ」
どうしよっかなぁ。言いながら背を向ける達海を、椿は慌てて追いかけた。しかし、ピッチに置いてきたボールを思い出してバタバタと引き返す。どうやら達海はクラブハウスに戻るようだ。
早くしないと、部屋に戻ってしまわれては話ができない。それとも追いかけてもいいのだろうか。せっかく拾い上げたボールが、ボトボトと腕から滑り落ちる。
あーもう!急いでるのに!!
「ちょっ、監督!俺、ほんとに」
「にひっ。どうなるかは、明日のお楽しみ♪ってね」
振り返った達海の笑顔に、椿はもう何も言えなかった。
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